2017年10月28日土曜日

唾液のチカラ 発がん物質をやっつける!

皆様こんにちは。

六本木からも近い麻布十番で歯周内科を得意としている女性歯科医師のクリニックです。


人類にとって、ガンは克服しきれない最も恐るべき病気の一つです。

現在、日本での死因の約3割を占める第1位で、戦後70年で実に4倍に増加しています。

原因の多くは環境の発がん物質であることはよく知られています。

一部の人工甘味料、人工着色料や保存料等の食品添加物、殺菌剤などに明らかな発がん性があることはすでによく知られた事実です。

ヒトは酸素のある環境に適応し、生きていくというシステムを用いた生命体です。

生命維持のために酸素をエネルギー代謝に利用しているわけです。

ですがその際にどうしてもバグが生じて“活性酸素”が少し生成されてしまいます。

ところが発がん性物質がきっかけで、多量の“活性酸素”が発生してしまうことがあるのです。

そうすると、細胞内に出てくると遺伝子を傷つけて、発がん、成人病、そして老化の原因となってしまうのです。

もうおわかりでしょうが、できるだけ活性酸素を体内で発生させないようにするためには、その原因物質を体内に取り込まないようにするのが一番です。


私たち人間が生きていくためには、食べ物を摂取し続けなければなりません。

発がん物質の入った食べ物をできるだけ避けることは大切ですが、完璧に避けることなど不可能です。

口で咀嚼し、嚥下、胃による消化、腸による吸収、排せつというプロセスで、ヒトは食べ物から栄養を摂取します。

咀嚼時には唾液と食べ物が混ざり合います。

唾液には消化酵素などの多くの酵素が含まれていますが、実は唾液には強い解毒作用があり食べ物に混ざっている発がん性物質を無毒化する大切な役割を担っている酵素が含まれているのです。

具体的には、カタラーゼ、SOD(スーパーオキシドジスムターゼ)、ペルオキシダーゼといった酵素です。

これらの酵素が、発生する”活性酸素”を除去する素晴らしい力を備えているのです。

ここで大切なことをもう一つ

唾液の毒消し力を活用するには、よく噛むことです。
「一口食べたら30回は噛もう」です。

これには科学的な根拠があります。

酵素によって”活性酸素”を毒消しするのに30秒くらいかかるのからです。

ご存じのように昔は神ごたえのある食べ物が多かったので、よく噛んでいました。

最近の食べ物、メニューは柔らかいものがとても多くなってしまっています。

グルメ番組で、レポーターの感想は、
「ふわっふわ」とか「やわらかい」、「くちのなかでとろけるよう」といった表現が定番ですね。

楽しみのための食事では大切でしょう。

でも、からだのための食事が基本です。

よく噛んで食べましょう。

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2017年10月23日月曜日

歯の汚れの原因と対策

皆様こんにちは。


六本木からも近い麻布十番で歯周内科を得意としている女性歯科医師のクリニックです。


どんなに容姿が良い方でも、笑った時に歯が汚いと印象は下がりますね。

「人は見た目が9割」という本が出版されていますが、うなづけます。

ある研究所が発表したデータによると、歯がきれいな人は汚い人に比べてモテる確率約7割、コミュニケーション力約7割、仕事面での活躍率約8割アップと全ての面において好影響を与える結果だったそうです。

それでは、歯の汚れにはどのようなものがあるのでしょうか。

    タバコのヤニ
最近は健康志向のためか、日本人の喫煙率は少なくなってきたといわれますが、世界に比べるとまだまだ多い方です。

タバコを吸うと、タバコに含まれるタールが歯の表面に付着します。歯の表面は、唾液から作り出されるペリクルで覆われていて、通常は歯を保護しています。

ところが、そのペリクルの上にタールが付着すると結合してしまい、それが何回も繰り返されると歯ブラシでもとれない頑固なヤニとして歯に着色してしまいます。

そういっても「タバコをすぐには辞められない!」という方は、タバコを吸った直後に歯磨きをするか、定期的に歯科医院に通ってクリーニングをすれば清潔に保てます。

    プラーク(歯垢)、歯石の沈着
歯の清掃状態が悪いと、プラークや歯石が歯に付着し口臭や歯周病の原因にもなります。

プラークは適切なブラッシングをすればある程度除去できますが、歯石は歯ブラシでは取れません。

歯科医院で適切な指導を受けることが大切です。

    歯の被せ物
銀歯などの被せ物をしている場合、その金属が劣化してしまい、唾液と混じり銀イオンとなり、歯茎にダメージを与えてしまいます。

溶けだした金属には歯茎を黒くさせる作用があると言われているので、被せ物を金属以外のもの(セラミックなど)に詰め直すのがよいでしょう。

    着色性食品
コーヒー、紅茶、ワイン、カレーなどといった着色のある飲食物を摂取することで、ステイン(歯の着色汚れ)を付着させることがわかっています。

日常生活では、制限するのは難しいことです。歯のクリーニングやホワイトニング(歯の美白)などを行っている歯科医院で、定期的にお手入れをすることにより清潔で、輝く白い歯を手に入れることができます。

当院では、歯の治療の他、このような歯をきれいにする定期的なクリーニングや歯周病の検査なども行っておりますので、お気軽にご相談ください。

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2017年10月22日日曜日

未来の歯科治療は・・・!?

皆様こんにちは。

六本木からも近い麻布十番で歯周内科を得意としている女性歯科医師のクリニックです。

再生医療は21世紀の新しい医療システムへと発展が期待されています。

例えば、心筋梗塞で部分的に傷害を受けた組織の修復のために、各細胞に分化する前のその元となる幹細胞を自分の体から取り出して必要な部位に持って行く「幹細胞移入療法」が、様々な病気で試験的に用いられています。

さらに次世代の再生医療は一歩進んで、機能不全に陥った臓器・器官を再生器官で置き換える「器官再生医療」が盛んに研究されています。

歯を失ってしまった場合に対しても、再生により取り戻す「歯の再生治療」の研究が進められていて、器官再生医療のモデルケースに位置づけられているのです。

歯はエナメル質や象牙質といった硬組織と神経や血管などが組み合わさった組織です。

ちょっと複雑ですが、歯の胎児といえる歯胚が誘導されそれが成長して歯になります。

「歯の再生治療」は、
1.歯胚から取り出して作られた再生歯胚を、歯周病などで歯を失った部分に埋め込み、骨の中で成長させ歯が生えてくるようにする。

2.歯や骨の主要成分であるハイドロキシアパタイトをコーティングしたインプラントを、歯小嚢という埋まっている歯を包んでいる組織で包み、歯と骨をつなぐ歯根膜組織を
形成させる。

といった研究が進んでいます。

しかし再生医療には時間や経費が莫大にかかるので、短時間に再生でき費用を抑えた方法で再生歯を作り出す方法に期待が寄せられています。

歯の再生治療の開発においては、日本は世界をリードする技術レベルにありますが、
一番大事な事は、大切なご自身の歯を歯周病で失うことなく最後まで残していくことですね。

それには、定期的に検診をおこない歯周病を防ぐ、あるいは歯周病になったとしても、重症化する前に治療をすることが何よりも大切です。

当クリニックでも歯周病治療、クリーニング、歯の検診を行っておりますのでお気軽にお問合せください。


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2017年10月7日土曜日

ガムを噛む効用

皆様こんにちは。

六本木からも近い麻布十番で歯周内科を得意としている女性歯科医師のクリニックです。

野球観戦していると、選手がバットをもちながらチューンガムを食べている姿をみかけたりしますね。

チューインガムのルーツは、メキシコ南部のユカタン半島に紀元3世紀ころ栄えたマヤ文明にあるといわれています。

当時の人々は、サポディラという木から樹液を採取して煮込み、固めてチクルというものにしてそれを噛むという習慣があったそうです。

このチクルがアメリカに伝わり、19世紀後半にチューインガムが誕生しました。

ガムを噛むことは、唾液の分泌を盛んにさせたり、気分をリフレッシュさせたり、眠気を覚ましたり、口の中をキレイにしてスッキリとさせたりなど、数多くの効用があります。

ガムを噛むことで唾液の分泌量が34倍にも増えるという報告もあります。

現代人の食事では噛みごたえのある食品が減り咀嚼回数が減っているので、ガムを噛むことで咀嚼の力を強化して咀嚼筋の維持・向上や体への刺激が保たれるのはとても良いことですね。

またガムを噛むことで動体視力が向上することがわかっています。

三叉神経のうちの2つ、上あごと下あごを支配する神経が、噛むときに使う筋肉を主にコントロールしています。

さらにガムを噛むことによって、からだの平衡バランスを保つための能力が高まるということも最近の研究でわかってきました。

この効果はガムを噛んでいる間ずっと持続します。

高齢者の転倒防止にも役立つのではないかと期待されています。

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2017年9月30日土曜日

妊娠と歯周炎の関係って? U-16

皆様こんにちは。

六本木からも近い麻布十番で歯周内科を得意としている女性歯科医師のクリニックです。


クリニックのある麻布十番商店街は様々なイベントがあります。

9月16.17日は秋まつりが行われ、台風が近づきやや雨模様ではありましたが
御神輿を担ぐ元気な声が聞こえてきました。

ところで、妊娠性歯肉炎・歯周炎ということばを聞いたことはありますか?

妊娠中は、女性ホルモンが大きく変化することから起こる妊婦さん特有の歯肉炎、歯周炎のことです。

妊娠すると歯周病になりやすい理由は主に下記の三つがあります。

1.ホルモンバランスの変化

妊娠中は女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)が多く分泌されます。

これらのホルモンはある歯周病菌の増殖をすすめる作用があり、歯周病のリスクが増悪することが知られています。

2.つわりの影響

デリケートな妊娠中は、食事だけでなく歯ブラシすら口の中に入れると気分が悪くなることもあります。十分なブラッシングができずお口の汚れがお掃除しにくいことも。

そして、「食べつわり」や、酸味のあるものや甘いものなどしか受け付けないなど、食生活の変化もお口の中が汚れたままになりがちで歯周病のリスクが高まります。

3.免疫力低下

おなかの中の赤ちゃんを「異物」と判断しないよう、妊娠すると免疫力が低下するメカニズムがあります。免疫力が低下することで歯周病にかかりやすくなります。


では、妊娠性歯肉炎・歯周炎になるとどんなリスクがあるのでしょうか。
・早産
・低出生体重児
のリスクが高まることが知られています。

この理由には、歯周病によって生じるサイトカインが関与しています。

この、炎症性物質であるサイトカインが血管の中に広がることで、プロスタグランジンE2という物質が分泌され、ひどいときは子宮の収縮や陣痛が促されてしまうことがあります。

歯周病の妊婦さんはそうでない妊婦さんにくらべ約7倍の低出生体重児のリスクが高いと報告された論文もあります。

妊娠中は、
・小さめの歯ブラシを使う
・においの強い歯磨剤やうがい薬は避ける
・つわりがひどいときはうがいだけでもこまめに行う、

など心がけできることからのアプローチが必要です。

ホルモンバランスの変化だけでなく、「つわり」があることからお口の中の環境が悪くなりがちな妊娠中。

生まれてくる赤ちゃんのためにも妊娠中・妊娠前からのお手入れを心がけましょう。

当院では、「歯周内科」という専門的な歯周病治療を行っています。
特に、パートナーとご一緒の治療をおススメしています。

6月に続いて結婚式の多い過ごしやすいシーズン。

結婚式に向けてのクリーニング・ホワイトニングはもちろん、
これから妊娠・出産を予定なさっている方にも先を見据えたお口のケアがおススメです。

正しいお口のセルフケアと、歯科医院での専門的お口のケアで健康なお口と
よりよいお身体の状態を保っていきましょう!



素敵な笑顔は健康な口元から。

輝く白い歯を手に入れたい方、
歯と口元を美しく健康にするM’sデンタルクリニックへ
お気軽にお問い合わせください!



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2017年9月21日木曜日

歯の治療が怖い その3

皆様こんにちは。

六本木からも近い麻布十番で歯周内科を得意としている女性歯科医師のクリニックです。

多くの人は’歯の治療が怖い!’と感じている方がいらっしゃるのではないでしょうか?

歯の治療が怖いと感じたときには、どのような生理的変化が起きているか想像したことがありますか?

大脳は精神の座の中心です。

そのうち頭の前側にある前頭葉はヒトが人たる由縁である思考、判断に基づいた社会行動、創造性、意思の源です。

つまり歯科治療を受けることの必要性を理解し、その際にストレスを感じても意思の力で治療を完了させるために自分の感情や行動をコントロールしようとします。

一方本能的な行動と快・不快、喜怒哀楽といった情動といった心の動きは大脳辺縁系が関与しています。

大脳辺縁系のうち海馬は記憶に関与し、扁桃体は情動、特に恐怖情動に強く関わっています。

恐怖は自己防衛のために最も大切な情動です。

しかしながら歯科治療に対して恐怖反応の条件付けがなされると、海馬にそのことが自己防衛の対象として強く記憶されることになるのです。

扁桃体は五感を通して危険をいち早くキャッチして自己防衛に備えます。 


歯科治療に対して恐怖反応の条件付けがなされていると、次の歯科治療に対して実際の治療の前から恐怖反応が生じることにもなります。

前頭葉による理性的な判断よりも、感情をつかさどる大脳辺縁系(特に扁桃体)の反応が強く出てしまうわけです。 

幼少期に形成された恐怖反応ほど強く記憶されるといわれています。

扁桃体を中心に自己防衛反応が作動すると活動性に神経系である交感神経が優位になり、臓器に作用し種々の症状(心拍増加、血圧上昇、骨格筋血流の増大、消化器運動及び血流の減少、瞳孔散大、呼吸促進、発汗、血糖上昇など)を呈します。

これは生命を脅かす危機に備えるための反応なのです。

つまり歯科治療時に、ドキドキ、ハアハアして体がこわばり、手のひらにじっとりと汗をかき、といった状態になるわけです。

大昔、獣に襲われたときに、きっとこのような反応をしたのでしょうね、
加えて内分泌系の反応としては、自己防衛活動(逃げる、戦う)に必要な、糖の分泌を促します。

これらの一連の反応にはアドレナリンなどのストレスホルモンが深くかかわっています。

これらのストレスホルモンは海馬に作用して、恐怖反応の記憶を増強させる作用もあるのです。

このような恐怖反応から解放されて、快適にストレスフリーで治療を受けるためにはどうすればいいのでしょうか?

専門的なトレーニングを受けた歯科麻酔科医が実施する、静脈内鎮静法を用いて診療を受けると、ウトウト眠ったような状態の間に、歯科治療を終えることが出来ます。

静脈内鎮静法は、元々、心臓や全身状態に問題がある患者さんたちを安全に治療するために開発され発展してきました。 

高度な知識と技術を習得した歯科専門の麻酔科医が実施するので安全、安心です。 

怖くて大嫌いな歯科治療をストレスフリーなものにするために、こんな方法を利用して、安全、安心、快適に診療を受けてみるのも一つの方法です。

当クリニックでも、このような方法で治療を受けて頂けますのでご安心を!

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2017年9月19日火曜日

食事がおいしく感じられない? U-15

皆様こんにちは。
六本木からも近い麻布十番で歯周内科を得意としている女性歯科医師のクリニックです。



当クリニックのある麻布十番には「麻布十番納涼祭り」という年に一度のお祭りがあり, 今年もたくさんの方で賑わいました.

美味しいお料理や飲み物をいただきながら音楽を楽しむことができる大好きなお祭りです.

大好きな食事, お料理の味が最近感じられない, なんだか食欲がわかない…もしかしたら貧血の症状かもしれません. 

疲れやすい, 舌がヒリヒリする, 舌が赤くてピカピカしているなどないでしょうか.

「味覚とアンチエイジング」の記事にも書きましたが, 栄養状態と味覚には関連があります.


味覚の異常には主に二つあります.

1. 味覚低下:味がわかりにくくなること
2.  異味覚:異常な味がすること. 「いつも渋い」「いつもしょっぱい」などです


味覚異常の原因には貧血による舌乳頭の萎縮によるもの, ドライマウスに関連したもの, 口腔カンジダ(カビの一種)によるもの, 亜鉛不足など様々あります.


最近, 過度なダイエットや偏った食事内容などで若い女性にも貧血による味覚障害の方がみられるようになってきました.

味覚障害について原因を調べ, 適切な対処が必要です.
時には, 胃・食道や大腸など消化管における出血性の疾患や、子宮筋腫の影響など全身疾患が隠れていることもあります.

まずはバランスの良い食事と規則正しい生活、
食事の後はお口のお手入れの励行を心がけましょう。



正しいお口のセルフケアと、歯科医院での専門的お口のケアで健康なお口と
よりよいお身体の状態を保っていきましょう!



素敵な笑顔は健康な口元から。

輝く白い歯を手に入れたい方、
歯と口元を美しく健康にするM’sデンタルクリニックへ
お気軽にお問い合わせください!



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