2016年8月31日水曜日

歯周内科ってどんな治療?

   

皆様こんにちは。六本木からも近い麻布十番で歯周内科治療を得意としている女性歯科医師のクリニックです!

歯周病の治療法として一般的なのは歯石を取る、歯磨き指導を受ける、それでもよくならないと歯茎を切り開いて掻把(そうは)する、つまり中をきれいにする外科処置を受ける、という流れでした。

しかし歯周病の原因は微生物ですから、それがなくならなければ病気の進行を完全に止めることは難しかったのです。

歯周内科は歯周病の原因である微生物を顕微鏡や遺伝子検査で確認し、飲み薬と塗り薬で除菌するという画期的な方法です。

勿論従来と同様に歯科医師や歯科衛生士といったプロの手で歯石を取ったり、毎日の歯磨きといった基本的なメンテナンスは非常に大切であることに変わりはありませんが、原因を取り除く事で歯周病の進行を抑えることが可能になるのです。

実際に治療を受けていただいたF様は9年前初めて受診なさった時には随分と歯周病が進行していましたが、この治療を受けてメンテナンスにきちんといらしていただいたお陰でその後1本も歯を失うことなく現在もご自身の歯でしっかりとお食事をなさっています。そのまま放置していたら今頃はかなり大きな入れ歯を入れなくてはならなかったことでしょう。

歯はよい生活の質を保つためにとても重要ですよね。



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2016年8月30日火曜日

お口の中にはどんなバイキンがいるのでしょう?*

皆様こんにちは。六本木からも近い麻布十番で歯周内科治療を得意としている女性歯科医師のクリニックです!

歯周病の原因は細菌ですよと前回お話させて頂きましたが、細菌だけでも300~700種類がいるといわれており、さらにその総数ともなると良く歯を磨く人でも1000億個~2000億個、ほとんど磨かない人に至っては1兆個もの細菌が棲みついているのです。

細菌の他にもカビ菌もいますし、人によってはアメーバなどが棲みついてしまっていることもあるのです。なんだか怖いですね。

歯周病は感染症です。赤ちゃんはお母さんのお腹の中では菌のいない羊水の中で成長しますからお口の中にも菌はいませんが、生まれてからお母さんや他のご家族から移って定着していくのです。
お母さんの口の中に虫歯菌が多いと子供にも多いという報告もあります。

歯周内科とはそういった微生物をお薬で除菌していく方法です。
今後は少しずつこちらのブログに歯周内科についてもご紹介していきたいと思いますのでご期待ください!






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2016年8月29日月曜日

歯周病ってそもそもどんな病気?  *

皆様こんにちは。六本木からも近い麻布十番で歯周内科治療を得意としている女性歯科医師のクリニックです!

最近はテレビのコマーシャルなどでも歯周病ってよく耳にすると思いますが、実際にはどんな病気なのでしょうか?

以前はなんだか分からないけど歯茎から膿が出て歯が抜ける病気として歯槽膿漏(しそうのうろう)と言われていた病気ですが、現在では基本的な原因は分かってきて歯周病に関わる細菌によって歯の周りの組織(歯肉や歯を支える骨)に炎症が起きて徐々に歯を支えている骨がとけて無くなっていってしまうという怖い病気なのです。歯を支える骨がとけてしまうという事はたとえ虫歯になっていない歯でもグラグラしてきて重症になると痛みも出てついには抜かなくてはならなくなったり自然に抜け落ちてしまいます。

でもかなりその進行はゆっくりで初めは痛みもない為、自分では気づきにくいものです。
逆に歯肉から出血するからそっとしておこう・・などと自己判断をしてしまうとかえって歯周病菌が増えて悪化してしまったという事もあります。

だからこそ、プロである歯科医師、あるいは歯科衛生士による定期的なチェックやクリーニングが必要不可欠なのです。勿論毎日のご自分での歯磨きや生活習慣が一番大切ではありますが、正しく磨けているか、どのような事にに気を付けて生活するのが良いのかも専門家にアドバイスをもらうと良いでしょう。   






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2016年8月28日日曜日

歯周病と早産の関係性について


皆さん初めまして!こちらは六本木からも近い麻布十番で歯周内科治療を得意としている女性歯科医師のクリニックです。

今日は歯周病と早産の意外な関係についてお話します。

実は母子手帳にも歯周病が早産のリスクになる事は2012年に追加記載されており、学会では
かなり前から指摘されていたことなのです。

1996年にアメリカで「歯周病は早産の危険因子の一つである」という研究発表があって以来様々な研究がなされてきましたが、妊娠37週未満で生まれたり2500グラム以下の低体重児を出産した人を調査すると歯周病にかかっている人はそうでない人の7.5倍という研究もあるのです。

これは歯周病菌によって誘導されたサイトカインなどの炎症物質が血液中に入り込み、子宮の収縮に関係しているためであると考えられています。

しかし妊娠はホルモンバランスが変化するため、唾液の分泌が減ってドライマウスになりやすくなりますが、唾液には抗菌作用や食べかすを洗い流す作用があるのでお口の中の菌が増えやすくなります。そして女性ホルモンで歯周病菌が増えやすくなったり、つわりで歯磨きが不十分になったりするので妊娠中はより歯周病が進みやすい環境になってしまいます。

こいったことから出来れば妊娠前から、そして妊娠中もお口の中の健康の為に歯周病の治療や予防に努めるのがお勧めです。