2017年8月26日土曜日

歯の治療が怖い その2

皆様こんにちは。


六本木からも近い麻布十番で歯周内科を得意としている女性歯科医師のクリニックです。

歯の治療はどうして怖いと感じてしまうのか?その解決方法は?

自己防衛は、ヒトの生存にとって最も優先される本能の一つです。

生存を脅かす、あるいは痛みや苦痛を伴うことに対しては、自己防衛のため恐怖反応が生じます。

大昔から何世代にもわたって、火や高い所、雷などの光や大きな音などが、そういった対象として刷り込まれてきました。

それは、火や高い所、雷などの光や大きな音がやけど、落下、落雷によるひどい損傷や死をもたらすことを遺伝子レベルで知っているからです。

ですから火や高い所、雷などに対して、ヒトは本能的に恐怖を感じるのです。

ところが通常それ自体では恐怖を引き起こすことがないような低いレベルの光や音などのの刺激でも、その後にもっと強い恐怖を引き起こすことがわかっていれば、その低いレベルの刺激だけで恐怖を感じてしまうのです。

歯科治療に対してはどうでしょうか?

たいていは以前の歯科治療時に、痛みやとてもつらい経験で恐怖反応が生じ、恐怖の条件付けが形成されるのです。

その結果、実際の歯科治療を受けなくても、歯科治療の器具を見ただけ、歯科医院に行っただけ、あるいは歯科治療のことを考えただけで恐怖反応が生じてしまうのです。

その恐怖反応の程度は、各人固有の気質やその時の精神状態によって違ってきます。


不安気質が強い、不安障害、パニック障害といったことを伴っていると、歯科治療でつらい経験がなくても知識に基づく想像で恐怖反応が生じる場合すらあるのです。

そういう方が快適にストレスなく診療を受けるためにはどうしたらいいのでしょうか?

歯科麻酔科医による静脈内鎮静法は最適なツールの一つです。

点滴から鎮静薬を投与してウトウト眠った状態で治療を受けられます。

恐怖を感じることなく、治療中の記憶もあまり残りません。

普通のヒトがより快適に診療を受けることにもうってつけの方法です。


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2017年8月21日月曜日

歯周炎の予防法と原因菌 U14

皆様こんにちは。
六本木からも近い麻布十番で歯周内科を得意としている女性歯科医師のクリニックです。



立秋を迎え、朝晩の涼しさや蝉の声に秋の気配をかすかに感じられる頃となりました。


季節の変わり目は何かと体調を崩しやすい時期です。


体調不良の時に歯肉が腫れたり痛んだりしませんか。

歯周炎はいわゆる細菌性の炎症で、全身の状態の鏡ともなります。

一般的な歯周炎の治療では原因となる細菌を特定するようなことはあまりないのですが
当院では歯周内科という専門の治療を行っています。

歯周炎は感染症ですので、原因となる菌がわかればより適切な対処ができます。

歯周内科では、位相差顕微鏡でお口の中の菌を探り、お口の清掃と合わせて薬剤を用いる内科的アプローチを行います。

では、お口の中にいる菌にはどのようなものがあるのでしょうか。


1.真菌:いわゆるカビです。

カビはどんな方のお口の中にもいます。

お風呂の中に生えるようなカビと同様、ネバネバしてブラシが届きにくい部分に溜まって根をおろします。

体調が悪い時に増えやすく、時に舌や歯肉がピリピリ痛むカンジダ性の炎症を起こすことがあります。

2.細菌:歯周炎の原因菌の代表的なものにスピロヘータがあります。

位相差顕微鏡でこのような細菌が見られると、現在歯周炎が進行しているか将来的に歯周炎が進行しやすい状況にあると言えます。

3.原虫:口腔トリコモナスや歯肉アメーバなど、寄生性を持ち病原性をもつ微生物のことです。

人と人との接触で伝播することがあります。



厚労省の報告では歯肉に何らかの疾患を抱えている方は20代で70パーセント以上と言われています。


では、このような菌を減らすにはどうすれば良いのでしょう。

以前も記事にしましたように、

お口の中の細菌たちは、磨き残しや食べかすなどの汚れや自浄作用の低下により、バイオフィルムという細菌がスクラムを組んだ状態がが形成されやすくなります。


バイオフィルムが歯周ポケットの中に形成されると、歯肉に炎症が起こり腫れや痛み、出血しやすくなります。
この状態が歯周炎です。

バイオフィルムはヌルヌル・ネバネバとしていてうがいでは洗い流されずにへばりつき、
次々に細菌を巻き込んで結びつきを強化していきます。

バイオフィルムを除去するには、お風呂掃除と同じで、清掃を行い物理的に細菌のスクラムを壊していくのが効果的です。破壊されればお薬の効果も期待できます。

歯周内科では抗生物質の内服も合わせて行うことがありますが

ご自身でのセルフケアに、菌を抑えるペーストやジェルを併用することもおすすめしています。

ヒノキチオールという、カビを抑える作用が含まれたスプレーやジェルの販売も行っています。天然成分配合で安心してお使い頂けます。


口臭が気になる

歯肉の腫れ、出血、色が気になる
歯周炎の予防がしたい 
ブラッシング指導を受けたい 
何か気になることはありませんか

正しいお口のセルフケアと、歯科医院での専門的お口のケアで健康なお口と

よりよいお身体の状態を保っていきましょう!



素敵な笑顔は健康な口元から。

輝く白い歯を手に入れたい方、
歯と口元を美しく健康にするM’sデンタルクリニックへ
お気軽にお問い合わせください!



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2017年8月19日土曜日

セルフイメージを高めるには? U13


皆様こんにちは。


六本木からも近い麻布十番で歯周内科を得意としている女性歯科医師のクリニックです。


蒸し暑い日が続きお身体の疲れがお肌の調子や表情に出てくる頃ではないでしょうか。

花火やお祭りなど、イベントごとも多い季節。

楽しみにしていても、疲れが取れず出かけるのが億劫になっていませんか。

せっかくなら笑顔で楽しみたいものです。

「女性の人生は自信で9割変わる。」

ミス・ユニバース・ジャパンビューティキャンプ講師による著書 "自分に自信をつける最高の方法” に
セルフイメージを高める方法、その効果が紹介されています。

その中で、女性が自信を獲得するために必要な要素の一つに「美しくなること」が挙げられる、と紹介されていました。

加えて、「考え方、心の持ち方」といった精神的な要素も、
「内面からにじみ出る雰囲気を保つこと」に大きく影響すること、
また「セルフイメージ」が関係することが挙げられていました。

喜びに溢れた自然な笑顔は周りの方に安心感を持っていただけますし、
仕事や目標をやり遂げた達成感は成功体験となりさらなるセルフイメージの向上に繋がります。

自信を持った魅力的な笑顔でも、口元にコンプレックスがあると思い切り笑えないことがありませんか。

歯が黄ばんでいる、歯肉が黒ずんでいる、歯並びが気になる、口臭が気になる…
何か不安な部分がおありでしたらご相談ください。
素敵な笑顔を保つためのお手伝いをいたします!



素敵な笑顔は健康な口元から。

輝く白い歯を手に入れたい方、
歯と口元を美しく健康にするM’sデンタルクリニックへ
お気軽にお問い合わせください!


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2017年8月1日火曜日

咀嚼・嚥下の仕組みと全身への役割 その1 ~ 歯根膜、噛むこと、飲み込むこと~

皆様こんにちは。

六本木からも近い麻布十番で歯周内科を得意としている女性歯科医師のクリニックです。

皆さん、食べるときによく噛んでいますか?
噛むことで脳は刺激を受けます。

噛むことと脳の活動との関係をMRI(磁気共鳴画像診断装置)を用いて調べた実験があります。
かみしめの力を20%、50%、80%と上げていくと、前頭前野の脳の活性が増加していく様子が観察されました。
fNIRS(近赤外脳機能計測法)を用いて同様の計測を行うと、脳の血流が増加していくのがわかります。
総入れ歯の状態になると、健康な歯が揃った状態に比べて脳の細胞活性はおよそ半分に低下してしまうこともわかっています。

この差を生じさせる理由の一つは、歯と支えている骨の間に存在する歯根膜という組織からの神経刺激がなくなってしまうからです。

歯根膜とは、歯の表面と周囲の骨をつなぐように存在している細い繊維の集まりです。
そのたくさんの細い繊維の集まりが、歯を宙づりにして支えているのです。

髪の毛を噛んでもそれを認識できるのは、この歯根膜がセンサーとして働いているからです。
触覚や圧力の感覚、痛覚、咀嚼固有の感覚を感じ取ることができ、食べ物がどれくらいの硬さなのかとか、唾液はどれくらい必要なのかなどの情報を、脳に直接伝えます。

脊椎動物の神経系は、脳から直接出ている12対の脳神経と、その他脊髄から出ている脊髄神経に分かれます。
歯根膜はこの12対の脳神経の一つである三叉神経につながっているセンサーで、そこで得た情報は直接脳へ届くのです。

噛むことは食べること以外にも脳への刺激にとても良いのです。
是非皆さんも、食事をする際はよく噛んでくださいね!

続きまた後半で。。。


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