2018年4月19日木曜日

ヨーグルトで菌活!?

皆様こんにちは。

六本木からも近い麻布十番で歯周内科を得意としている女性歯科医師のクリニックです。



スーパーに行くと、沢山の種類のヨーグルトが販売されていますね。

皆さんはお気に入りのヨーグルトがありますか?もはや今はもう、‘腸内細菌で腸内環境を整える’ というのは当たり前の事になっているかもしれません。

数多くある細菌の中で、最近また注目すべき菌が発表されました。

その菌は、お口の中の状態を整えてくれる細菌なんです。その名も’ロイテリという乳酸菌です。

スウェーデンにあるバイオガイア社の研究所で、このロイテリ菌がロイテリンという抗生物質を作り、細菌・ウィルスの発育を抑制し、むし歯の原因菌や歯周病の原因菌を減らすということがわかりました。

ロイテリ菌を14日間摂取し続けたところ、むし歯の原因となる口腔内のミュータンス菌が20%にまで減少したそうです。

継続して摂取することにより、口腔内の細菌バランスが整い、歯周病やむし歯を予防できる事が大いに期待できます。

ヨーグルトであれば、日常生活の中に取り入れて摂取できますね。

今はサプリメントもあるので、外出先でも手軽に採り入れる事ができます。

しかしヨーグルトを食べていれば絶対大丈夫!という事ではありません。
あくまでも補助的なサポートです。

日頃からかかりつけ医に行って、検診することをお勧めします。

当クリニックでは検診のみも行っていますので、’ちょっと気になるな’ ということがあればお気軽にご相談くださいね。



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2018年3月19日月曜日

思春期の口腔ケアについて

皆様こんにちは。

六本木からも近い麻布十番で歯周内科を得意としている女性歯科医師のクリニックです。


今回は思春期の口腔ケアについてです。

思春期は女子が男子よりも早く表れると言われています。女子は10歳前後~、
男子は11歳前後~始まり18歳頃まで続きます。

乳歯から永久歯に生え替わる間もない時期は、永久歯が一番虫歯になりやすいと考えられています。

親の仕上げ磨きがなくなると自分で歯磨きをするようになりますが、この時がむし歯になりやすい時期のため、要注意なんです!

なぜなら、今まで仕上げ磨きをしてもらっていたお子さんが1人で磨く事により
磨き残しがそのままになってしまい、それが長期間続くとむし歯になってしまうのです!

思春期の後半では、むし歯の危険性は無くなりますが、歯ぐきの具合が悪くなったりすることがあります。それは思春期に特有の ’思春期性歯肉炎’ です。

これは思春期におけるホルモンバランスの変化が原因と考えられており、一般の(成人性)歯肉炎とは区別しています。

親の手が離れても
・時には歯磨きの様子を見てあげる
親子そろって歯の検診を受けてみる

事がとても大切です。

当クリニックでは、親子で検診にいらっしゃる方も大勢います。
唾液検査や遺伝子検査で、歯周病になりやすいタイプかむし歯になりやすいタイプかを検査し、様々な予防プランをご提案しています。

どうぞお気軽にお問合せくださいね!


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2018年3月17日土曜日

入院患者への口腔ケア ~早期退院への取り組み~

皆様こんにちは。

六本木からも近い麻布十番で歯周内科を得意としている女性歯科医師のクリニックです。


前回、口腔ケアによるインフルエンザ予防をお伝えしましたが、今回も口腔ケアの大切さについてお伝えしようと思います。

今回は、総合病院で行われている口腔ケアについてです。

歯周病菌と全身疾患(心内膜炎や糖尿病など)の関係についてはブログでもお伝えしたり、テレビなどでご存知の方は多いと思います。

千葉県にある総合病院では、病気や手術で動くことのできない患者さんに口腔ケアを行うことによって肺炎予防を行っているそうです。

肺炎というと高齢者の方が多いイメージがありますが、こちらの病院では骨折などで思うように体を動かすことのできない入院患者を対象に、歯科医師が整形外科病棟に出向き、若い方にも口腔ケアを行っているとのことでした。

高齢者でなくとも、入院により口腔状態が悪くなると肺炎にかかってしまうことがあるようです。

また、がん患者に対する口腔ケアもこの病院では積極的に行っており、手術前に口腔清掃を行うと、術後の回復が早く入院日数が劇的に減ったそうです。

興味深いことに、抗癌剤の副作用の一つである口内炎が著しく減ることがわかり、最近では術前の口腔ケアを行う病院が増えてきたそうです。

これまでも口腔ケアの大切さをお伝えしてきましたが、歯科医院のみならず総合病院でも口腔ケアの認知度が高まってきたことは喜ばしいことです。

皆さまにも口腔ケアがもっと身近なものになると嬉しいです。ちょっとしたことでも気になる事がありましたら、お気軽にご相談ください。

当クリニックでは、皆さまの歯の健康を守るお手伝いをさせて頂いております。





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2018年2月17日土曜日

口腔ケアでインフルエンザ対策!?

皆様こんにちは。

六本木からも近い麻布十番で歯周内科を得意としている女性歯科医師のクリニックです。


気温が低い日が続きますが、皆さんは体調を崩していませんか?

インフルエンザにかからないよう、予防注射を受ける方が年々増加しているようです。昨年は一時期、ワクチン不足が懸念されましたがそれも解消されたようで
よかったです。

インフルエンザのピークを迎えているようで、今年はインフルエンザA型、B型が同時流行しているという珍しい年でもあるようです。

さて、そこで今回は手軽にできる‘口腔ケアでインフルエンザ予防’ をご紹介しようと思います。

普段から皆さんは、インフルエンザ予防(風邪も含む)に‘手洗い’、‘うがい’ や ‘マスクの着用’ といった事は行っていると思います。

それに付け加え‘口腔ケア’をしっかりするとインフルエンザ予防にもなる’という事が報告されました。

口腔内の細菌は、インフルエンザウィルスを粘膜に侵入しやすくする物質(ノイラミ二ダーゼ)をだすために、口腔内ケアを怠って不潔になってしまうとインフルエンザや風邪に感染しやすくなるとのことです。

さらには、歯周病による炎症性物質がウィルスの感染を促進させてしまうそうです。

ある研究チームが、歯垢の中に含まれる細菌がノイラミ二ダーゼを産生し、ウィルス侵入の手助けをしていることを突き止めました。

また奈良県が行った介護施設の調査では、ブラッシングや舌磨きを講習を行ったところ、通常の歯磨き時よりもインフルエンザの発症率は1/10に減少したそうです。

インフルエンザにかかると、高熱がでてつらいですよね。でも普段のちょっとした心がけで、ウィルス感染予防になるので是非お勧めです。

また、口腔ケアを日ごろから行っていれば歯周病予防にもなります。

当クリニックでは、口腔ケアにも力をいれており皆さまの健康をサポートしております。

お口のちょっとした疑問やお口の状態が気になる方は、ぜひお気軽にご相談くださいね!

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2017年12月28日木曜日

むし歯菌だけを溶かす酵素!?

皆様こんにちは。

六本木からも近い麻布十番で歯周内科を得意としている女性歯科医師のクリニックです。


’むし歯’ や ’歯周病’ は皆さんにとっても、歯科医師にとっても永遠のテーマかもしれません。

「むし歯になったことがない!」「歯周病とは無縁です!」という方は殆どいらっしゃらないのではないでしょうか。

口は食べ物が入る最初の通り道、そして外界とも通じているため何千種類もの細菌やウィルスに暴露されやすい部位でもあります。

そんな中、広島大の菅井教授のグループが、むし歯の原因菌のみを溶かし、善玉菌を残す酵素を世界で初めて発見し実用化に向けて研究が進んでいるそうです。

その酵素は「Aml」と名付けられ、サリバリウスという善玉菌を残したまま、ミュータンス菌とソブリヌス菌だけを特異的に溶かす性質を持つそうです。

科学の進歩は素晴らしいですね。今後に期待しましょう!






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2017年12月9日土曜日

正しいオーラルケアとは?(後編)

皆様こんにちは。

六本木からも近い麻布十番で歯周内科を得意としている女性歯科医師のクリニックです。


前編では、シドニー大学 エバンス准教授のむし歯調査による「ほとんどのむし歯は削る必要はなく、正しいオーラルケアがむし歯の治療に有効である」というお話をしました。

それでは、正しいオーラルケアとは一体何でしょう?

エバンス准教授はオーラルケアとして Caries Management System(CMS)という方法を提唱しています。

・初期段階のむし歯に高濃度のフッ素塗布治療を施すこと
・正しい歯磨き方法を身に着けること
・スナック菓子や砂糖の入って飲み物などの間食を控えること
・むし歯の経過を観察し続けること

を挙げています。むし歯があったら、すぐに削って詰め物をして終りという治療ではなく、歯科医師と協力して継続的に治療・経過観察をしていくことが重要であると報告しています。

むし歯が大きくなる前に、初期の段階で治療ができたらとても嬉しいですね。

しかし、一番大切なことはむし歯ができないようにケアを続けていくことです。

これはむし歯に限らず歯茎の病気(歯周炎)の予防にもとても大切なことです。

当クリニックでは、このオーラルケアを皆さまに提供しております。皆さまの歯の健康をサポートし、1人1人に合ったオーラルケアをご提案させて頂いております。
どうぞお気軽にご相談ください。



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2017年12月2日土曜日

むし歯は削る必要ない!?(前編)

皆様こんにちは。

六本木からも近い麻布十番で歯周内科を得意としている女性歯科医師のクリニックです。


一般的なむし歯の治療といえば、’むし歯を削って詰め物をする’というものですね。むし歯を見つけたら、早期に削り取るのがよいと歯科学会でも提唱されてきました。

ところが最近の研究により、その定説が覆されようとしています。


シドニー大学のウェンデル・エバンス准教授らの研究チームは1000人の患者さんを対象に、7年間にわたり治療に関する調査を行ってきました。

実験では従来通りの方法で、ドリルでむし歯を削って詰め物をするグループと、
ドリルで削らずに高濃度のフッ素塗布をしたうえで、菓子類や間食を制限する’オーラルケア’と呼ばれるグループとに分けてむし歯の経過を観察しました。

その結果、オーラルケアグループのむし歯は30%~50%が減少し、中でも1年間に2本程度のむし歯治療が必要とされるむし歯ハイリスクグループに関しては、むし歯の減少率が80%も高かったことが調査で分かったそうです。

この結果から、エバンス准教授は「ほとんどのむし歯のケースでは、ドリルで削って詰め物をする必要はなく、オーラルケアの方がむし歯の治療には有効である」と結論づけました。

しかし、むし歯が進んで大きな穴が開いてしまったむし歯にはこの方法は有効ではなく、従来通りのドリルで削って詰め物をする治療法しかないとのこと。

あくまでも、むし歯は発生してから一定の時間内の比較的小さな状態のむし歯にはドリルで削らずに正しいいオーラルケアで治療できるとのことです。

それでは、正しいオーラルケアとはいったいどういうものなんでしょうか?

それは次回のお楽しみに!

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